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2019/09/03

人生訓その5

「蓮の花」
 ハスの実の中に
 ハスのいのちは
 二千年もの間 生きていた
 縁(条件)が ととのって
 今 美しい花が 開いた
 どろ沼に染まらず
 清らかな花 咲いた

「眼」
 人間の目は外を向いているから
 外のものはよく見えるけれど
 自分自身をしかと見つめる眼は
 なかなか身につかない
 自分の心の姿を知る眼をいただこう
「ありがとう」
 わたしには 苦しみも 悲しみも
 失敗も 苦労も いやなことも
 みんな必要でした
 それで わたしになりました
 ありがとう ありがとう

「もうすんだとすれば」 まどみちお
 もうすんだとすれば これからなのだ
 あんらくなことが 苦しいのだ
 暗いからこそ 明るいのだ
 なんにも無いから すべてが有るのだ
 見ているのは 見ていないのだ
 分かっているのは 分かっていないのだ
 押されているので 押しているのだ
 落ちていきながら 昇っていくのだ
 遅れすぎて 進んでいるのだ
 一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ
 やかましいから 静かなのだ
 黙っている方が しゃべっているのだ
 笑っているだけ 泣いているのだ
 うそつきは まあ正直者だ
 おくびょう者ほど 勇ましいのだ
 利口にかぎって バカなのだ
 生まれてくることは 死んでいくことだ
 なんでもないことが 大変なことなのだ

 努力する人は 希望を語り
 怠ける人は 不満を語る

 見えないことは
 存在しないことではない

 生まれ変わるなら
 生きているうちだ

 ごまかして成功するよりも
 堂々と失敗する方がよい

 仲がいいってのは 喧嘩しないってことじゃない
 どんなに喧嘩しても 仲直りできることだ

 成功の反対は失敗ではなく
 何もしないことである

 もう 大丈夫
 そう考えるときが一番危ないとき

 何もかもが失われたときにも
 未来だけはまだ残っている

 失ったものを数えてはいけない
 残ったものを最大限に生かすこと