近隣の風景
当山のある勝沼町は、甲府盆地の東部に位置する甲州市に属し、東京都心からは直線距離で約90kmの距離にあります。標高は北端が海抜330mと最も低く、最高標高は東部山岳地帯の1,412mとなっています。総面積は36.77 km²で、その約6割を山林が占めています。
戦国時代には武田信玄の父信虎の弟、勝沼次郎五郎信友が勝沼に館を構えており、甲斐の戦略上、重要な拠点であったと伝えられています。
近世、とくに江戸時代に入ってからは、甲州街道が開け、街道29宿のうちで最も繁栄を極めた勝沼宿を中心に、町は経済、文化面において大いに繁栄しました。
商業の繁栄のみならず、独特の風土を利用して勝沼が発祥の地と言われる甲州ぶどうや養蚕、木綿、柿などの作物が栽培されていました。
同時にぶどう栽培を活かした二次産業としてのワイン産業も発展を続け、日本一のワイン産地として、近年では様々なイベントを行うなど、ぶどうやワインを基盤とした町民の誇りとなる独自の産業文化の育成が進められつつあります。
鉄道は、町の東部、標高500mの地点をJR東日本の中央本線が走り、都心から電車で90分の至近距離にあります。平成4年には駅名を「勝沼駅」から「勝沼ぶどう郷駅」へと改名し、年間を通して特急電車も停車するようになりました。秋のぶどう狩りシーズンには停車する列車の数も増加しています。
当山はこの勝沼ぶどう郷駅より、標高で40m程高い場所に位置し、さらに素晴らしい景観を楽しめます。
また、このようなロケーションのためか、当山の段々状の墓地は、毎年多くのテレビドラマ等の撮影が行われることで話題となっています。